誕生日 あとがき


 誕生日  最終回を終えて


 最終話の真希ちゃんがカーチュに自分の父親へ何と言うのか尋ねてしまう、これはわたしがオットにしたことです。だってどういうふうに言うのか興味あったんだもん。オットは○○ちゃん(私のこと)をお嫁さんに欲しいなと思って……と、もごもご言ってはっきり言わなかったというか、とほほ……。
 まあ結婚は人生の一大事だけど、最近はいろいろな意味で結婚が大変になったり、いろいろな形になったりと現代人は大変だなあと思うのです。真希ちゃんのように泣くほど悔しい思いをしたり、理不尽さを感じたり。でも何歳だから、まわりがどうだからということで結婚をしたくはないという真希ちゃんの気持ちは決して特別ではないはず、と思って書きました。
 この話、最初は結納とか結婚式までの準備のドタバタならぬいろんな柵(しがらみ)を書きたいと思いついたのですが、それよりも前の段階の真希ちゃんの「独身闘争」になりました。この話はハッピーエンドなのよね? という微妙な雰囲気で終わりましたが、真希ちゃんの今後は恋愛というよりは家や仕事の問題、嫁姑問題というような別のテーマになってしまうので、このお話はこれで終わりです。 嫁姑問題を書いてしまったらこれはもう恋愛ストーリーには収まらないような気がして、いや、きっとラブシーンを書くよりも大変だあと思っています。
 このお話は不定期な連載でしたがたくさんの拍手といろいろなコメントもいただけてうれしかったです。ありがとうございました。


2009.04.02

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