芸術家な彼女 あとがき


 芸術家な彼女  最終回を終えて


 良い意味で軽い恋愛ストーリーを、と思って書き始めた「芸術家な彼女」ですがみごとに目論見からはずれてしまいました(軽くない……)。
 この話はビンボーで恵まれない仕事をしている女の人を主人公にして書きたいなあと思っていたのです。儲からない仕事、ビンボー、それでも仕事をする。「仕事とは」「創作とは」なんていうと大げさですが、ちょこっとそんなことも入れてみたかったりして……。
 最終話では結局は今沢をやさしく強引に泣かせてしまう立原ですが、ちょっとかっこよくなりすぎました。立原はサッカーに頓挫した過去があるのですが暗くはしたくなかったし、結局一途だったのは立原の望に対する気持ちだったといったところでしょうか。
 この作については第一部だけで「中編」にする予定でしたが、予定を変えて間を空けずに第二部、第三部と続けてしまったのでもう長編のようになってしまい、これなら最初から長編として話を練るべきだったと反省しきりです。
 連載中はたくさんのブログ拍手、メールなど本当にありがとうございました。書いているときは自分では良いのか悪いのか自信がないのですが、これらの励ましを良いほうに思いこんでひたすら書いていました。こんな作品ですが最後までおつきあいくださりありがとうございました。


2008.02.08

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